■小久保歯科医院におけるインプラント診療のポイント
- インプラント埋入前にCT検査、かみ合わせ、残っている歯の検査などを行います。
- CTデータからコンピュータで埋入シミュレーションを行います。
- 咬めることのみならず、美しさを取り戻します。
- 年間症例が豊富なインプラント専門医が担当します。
- インプラント診療前には文章で注意事項などを納得が行くまで説明します。
- インプラント埋入は清潔で安全な器機を使用します。
- インプラントは長期に安全に機能することが証明されているものを使用します。
- インプラント診療後のアフタケーケアーを重視します。
- インプラント診療後の保証制度を設定しています。
■インプラント診療は症例数の豊富な専門医による診療をお勧めします
当院でのインプラントは、インプラント専門医が診療を担当します。
世界で最も歴史があり、使用されているスウェーデン製、スイス製のインプラントを使用します。
CAD/CAMによりインプラントの歯のパーツを製作しています。
■CT検査も当院で行えます
インプラント前にCT検査を行い、骨の量の検査やあごの骨に異常がないかを検査して行います。
■当院専門医のインプラント診療実績
年 |
埋入本数 |
喪失数 |
2005年 |
684本 |
6本 |
2006年 |
716本 |
5本 |
2007年 |
728本 |
6本 |
2008年 |
680本 |
6本 |
2009年 |
611本 |
7本 |
2010年 |
715本 |
5本 |
2011年 |
610本 |
6本 |
2012年 |
592本 |
4本 |
2013年 |
618本 |
5本 |
2014年 |
501本 |
3本 |
2015年 |
607本 |
5本 |
2016年 |
572本 |
5本 |
2017年 |
502本 |
4本 |
2018年 |
567本 |
5本 |
2019年 |
604本 |
5本 |
2020年 |
610本 |
6本 |
2021年 |
665本 |
6本 |
2024年11月現在 |
■インプラント診療のトラブル |
Ⅰ.インプラント手術後のトラブル |
1)インプラントを埋め込んだ後の激痛
骨をドリルで削る時に高熱が発生して「やけど」を起こしてしまうことがあり、これが痛みの原因となります。
対策⇒骨の固い部位へのインプラント埋え込みは避けます。
インプラントを埋め込む手術は、骨を削るドリルを低速でゆっくりと負担をかけないように行います。また、よく切れるバーを使用します。
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2)インプラントの脱落
インプラントを埋め込む時に発生した「やけど」や骨の状態が悪い場合など、インプラントが骨の中でしっかり固定されない場合に起きます。
対策⇒CTなどで骨の量を検査して埋め込む時に骨の中にしっかりインプラントを固定することが成功のためには必須です。
上顎洞という空洞に脱落したインプラント症例(矢印)
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3)顔の内出血
多数本のインプラントを同時に埋め込むと翌日から発生する場合があります。
通常2-3週間で消え、痛みはありません。
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4)唇のしびれ
麻酔が切れても下の唇にしびれが続く場合は、インプラントを埋め込む時に神経を傷つけた可能性があります。
対策⇒インプラントを埋め込む前にCT検査を行います。神経を傷つけたためにしびれが出た場合は速やかにインプラント除去し、神経を回復させる処置が必要です(薬など)。
神経(ピンク部内)にぶつかって埋え込みされたインプラント症例→下唇がしびれている
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5)隣の歯に痛みがある
インプラントが隣の歯にぶつかっている可能性があります。
対策⇒CTで確認する。インプラントを除去する。
手前の歯にぶつかったインプラント症例
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II.インプラントの歯を入れた後のトラブル |
1)左右の歯の大きさ、長さが違う(特に前歯)
歯のないところに最適な大きさ、形態の歯を入れるようにしています。そのため大きさが多少違ってくる場合もあります。
対策⇒インプラントの埋め込む位置を慎重に決める。将来の歯の形をインプラント診療前に説明してもらう。
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2)左右の歯の大きさ、長さが違う(特に前歯)
歯のないところに最適な大きさ、形態の歯を入れるようにしています。そのため大きさが多少違ってくる場合もあります。
対策⇒インプラントの埋め込む位置を慎重に決める。将来の歯の形をインプラント診療前に説明してもらう。
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3)発音がしにくい
ほとんどの場合すぐに慣れますので、心配はいりません。
対策⇒症例によりインプラント用の仮歯を入れて発音や、かみ合わせに問題がないか確認後に最終的な歯を入れます。
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4)掃除がうまくできない
インプラントの歯は自分の歯と違い複雑な形をしている場合があり、磨きの残しを発生することがあります。
対策⇒歯科衛生士から歯間ブラシやフロス使用する清掃方法の指導をうけてください。
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5)インプラントの歯が舌で触った感じが悪い
ほとんどの場合、すぐに慣れるので心配はいりませんが、痛みがある場合はすぐにお知らせください。
対策⇒仮歯で発音や舌への影響をみてから歯の形を決めて、最終の歯を作ります。
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III.長期使用後のトラブル |
1)インプラントの歯の白い部分が欠けた
インプラントの白い歯の部分が欠けて金属が露出した症例
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2)インプラントの周りの骨がなくなって歯周病のようになった
インプラントの歯をいれて4-5年後には骨が周囲から吸収している症例 |
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3)インプラントの周囲から膿が出るようになった
インプラント周囲の歯肉からゴミと膿が出ている症例
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4)インプラントが動く、揺れるようになった
インプラントの歯を入れて2年後に揺れてきて除去した症例(他院で診療後)
インプラント周囲の骨が吸収し除去した症例(他院で診療後)
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5)スクリューが折れた
インプラントを歯を連結するスクリューの破折した症例(除去して新しいのに交換)
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6)インプラントが折れた
インプラントの歯を入れて4年6ヵ月後に破折、除去した症例
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7)インプラント周囲の見た目が悪くなった
インプラントの付け根から金属が露出し見た目が悪くなった症例
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※このような場合は、できるだけ早めに歯科医を受診して下さい。
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まとめ |
インプラントのトラブルを起こさないために:
口の中を見て、レントゲン検査後にインプラント診療において問題となる可能性があれば説明してもらう。
口の型から歯を並べて最終的に出来る歯の形を確認することもあります。また、問題発生時の対処方法も聞いておくことも重要です。
トラブル発生の原因は、
1.検査や診断が十分でない
2.説明(インフォームドコンセント)不足
3.インプラントの埋え込み時の設計ミス(位置や深さ)
4.歯を入れる時の設計ミス
5.担当医の技術的問題
6.担当医の知識不足
7.メインテナンス
8.倫理的問題
以上に分類されると考えられます。経過不良の場合は速やかに原因と解決方法を説明し診療する必要があります。
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■スピードインプラント |
診断が必要ですが、失った歯をその日にインプラントの歯に置き換えることが可能です。
歯を喪失した患者さんには、骨が十分にあればインプラント埋入後すぐに歯を装着します。また、歯を抜いてすぐにインプラントを入れて新しい歯を装着することも可能です。最新のデジタルX線検査により診断します。
最近ではスタートから約2時間で入れ歯から固定式の歯にできる、
All-on-4(4本のインプラントですべての歯を支えます)の方法があります(下図参照)。
時間と費用を節約できます。
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両隣の歯を削らずに診療ができるので、歯への負担がありません。 |
歯根部分の骨を支えにしているので、噛む感触や力は本物の歯と同じように感じられます。 |
あごの骨に義歯を固定するので、本物の歯と同じような感触を実感できます。 |
■インプラントQ&A |
1.インプラントはどのくらい持ちますか? |
専門医が行った診療であれば、インプラントの歯を入れてから10年間で97%以上の成績を上げています。しかし、ご自身の歯でもそうですが、診療後の清掃や定期的な検診はかかせません。 |
2.インプラントの埋入はどのくらいの時間がかかりますか? |
1本で8~10分位です。骨が固い場合や骨の移植を必要とする場合はさらに5分くらい必要です。 |
3.インプラントの診療期間はどのくらいですか? |
通常はインプラントを骨に埋入して歯が入るまでで、約3ヶ月です。歯を抜いたその日にインプラントと歯を入れる方法もあります(骨の質が良ければの場合です。)。 |
4.インプラントはやり直せますか? |
ルートタイプ(歯根タイプ)の歯であればやり直せます。経過不良のインプラントはやり直しは早目をおすすめします。 |
5.手術は痛くありませんか? |
手術は十分な局所麻酔を使用しますので痛みは伴いません。麻酔時の最初に痛みも表面麻酔を用いることにより無痛です。痛みを我慢して手術を行うことはありません。 |
6.手術後腫れますか? |
手術後2日目に少し腫れる場合があります。腫れの程度はインプラントの本数、骨の固さにもよります。腫れたくない人には腫れを抑える薬を飲んでいただきます。 |
7.インプラントの材料は何ですか? |
純度の高いチタン製です。これは40年以上も前から使用され、錆びるなどの問題もなく、生体内で安定していることがわかっています。 |
8.チタンのアレルギーはありますか? |
インプラントは純度の高いチタン製ですがアレルギーはほとんどありません。目安として、口腔内にいろいろな金属が使用され、粘膜が赤くなったり、ただれたりなどの問題ない患者さんは心配ありません。ご心配な方はパッチテストもあります。 |
9.診療費はどのくらいですか? |
インプラントを骨に埋め込むのに100,000円、歯を入れるのに100,000円~です。
症例、本数により異なりますので事前の説明を受け、納得されてから診療を開始してください。 |
10.インプラントの日ごろの手入れは大変ですか? |
自分の歯と同じような手入れで十分です。歯科衛生士による清掃指導やクリーニングを定期的に行っています。 |
11.義歯が食事中動きますが、安定させることができますか? |
義歯の下にインプラントを2-4本入れて、これに磁石(マグネット)やクリップ、バーを付けて義歯が動かないように調整します。→オーバーデンチャーの症例へ |
12.上の義歯が大きいのですが小さくできますか? |
インプラントにより維持することにより義歯を小さくできます。これにより上あごに違和感の少ない義歯ができます。→大きい義歯から小さい義歯への症例へ |
インプラントをお考えの方は当歯科医院までお気軽にお問合せ下さい。
TEL:03-5702-8241 FAX:03-5702-4433
医療費控除とは
自分自身や家族のために医療費を支払った場合、確定申告の際に手続きをすると一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。申請には領収書が必要になりますので大切に保管して下さい。
歯科診療費が医療費控除の対象となるかの判断
1. 歯の診療は、高価な材料を使用することが多く診療代も高額になります。保険診療に限らず自費診療においても医療費控除の対象となる場合があります。
一般的に支出される水準を著しく超えると認められる特殊なものは医療費控除の対象になりませんが、金やポーセレンを使った義歯の挿入などの診療は一般的なものとされ、対象になります。(詳しくは歯科医師にお問い合わせ下さい。)
2. 発育段階にあるお子さんの成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などから歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし同じ歯列矯正でも、審美を目的とした場合の費用は医療費控除の対象になりません。
3. 診療のための通院費も医療費控除の対象になります。またお子さんの通院に付添いが必要な場合は、付添人の交通費も含まれます。通院費は、診察券などで通院した日を確認できるようにしておくとともに金額を記録し、タクシーなど領収書がある場合は保管して下さい。
ただし、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代等は、医療費控除の対象にはなりません。
医療費控除を計算してみましょう
<医療費控除の対象となる医療費の要件>
・ 納税者が、自分自身又は自分と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
・その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費であること。
支払った医療費の額
(1)
医療費とは、医師等による診療等を受けるために直接必要な費用で、次のようなものに限られます。
・医師、歯科医師に支払った診療費、診療費
・診療、療養のための医薬品の購入費
・通院費用、入院の部屋代や食事代の費用で通常必要なもの
など
保険金等をもらった金額 (2)
出産育児一時金、配偶者出産育児一時金、家族療養費、高額療養費、損害保険会社や生命保険会社から支払われた傷害費用保険金、医療保険金、入院給付金等
10万円、もしくはあなたの所得金額の5%の少ない方の額(3)
給与収入のみの方は年間の収入が、3,116,000円以上になると10万円となります。
(1)-(2)-(3)= (4)
※(4)がマイナスの場合は医療費控除となりません。最高は200万円まで。
国税(所得税)
(4)×あなたの税率= (5)
課税対象となる所得が、
330万円未満であれば 10%
330万円以上、900万円未満であれば 20%
900万円以上、1,800万円未満であれば 30%
1,800万円以上であれば 37%
(5)は確定申告をすると戻ってきます。
地方税(住民税)
(4)Xあなたの税率= (6)
課税対象となる所得が、
200万円未満であれば 5%
200万円以上、700万円未満であれば 10%
700万円以上であれば 13%
(6)の金額が翌年度の住民税より差引かれます。
※詳しくは最寄りの税務署にお問い合わせください。
国税庁 タックスアンサー
http://www.nta.go.jp/taxanswer/index2.htm
No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm
No.1128 医療費控除の対象となる歯の診療費の具体例
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1128.htm
インプラントをお考えの方は当歯科医院までお気軽にお問合せ下さい。
TEL:03-5702-8241 FAX:03-5702-4433